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20代の中途社員に「好きにやっていいよ」と伝えたら、会社の景色が激変した話——「任せる」が生んだ嬉しい誤算

2026/02/05

 「社員に任せるのが怖い」経営者へ。
20代の中途社員に権限を委譲した結果、Googleサイトやスプレッドシートで業務が劇的に改善した実話を紹介します。
社長の「たった一言」が組織を変える理由と、失敗させないための「ガードレール」の作り方についてお話しします。


あなたが社内で「一番忙しい人」になっていませんか?

「結局、自分が現場に出ないと回らない」 「社員に任せるとミスが怖くて、つい口を出してしまう」

もし、あなたが今そう感じているなら、それはあなたの能力が低いからではありません。
むしろ、あなたの責任感と現場力が強すぎるからこそ陥る「真面目な経営者の罠」です。

こんにちは、bridgeの山本です。
日々、多くの繊維・紙業界の現場を回る中で、私はある「残酷な真実」に気づいてしまいました。

それは、「経営者のキャパシティ以上に、会社は大きくならない」ということです。

今日は、私が最近目撃した「2つの現場で起きた奇跡」を通して、この壁をどう突破すべきかをお話しします。



「スプレッドシート、使っていいですか?」から始まった革命

訪問したある企業で、こんなことがありました。
そこに入社したばかりの、20代の中途社員さん。彼は現場の紙やExcelでのアナログな管理体制を見て、社長にこう提案しました。

「社長、今のままだとどれが最新版のExcelか分からず探すだけでも時間がかかります。リアルタイム編集や状況が見える。スプレッドシート(Google版のExcel)を使ってもいいですか?」

従来のやり方を変える提案です。
ここで「うちはこのやり方でやってきたから」と断る社長も多いでしょう。しかし、その社長はこう言いました。

「いいよ。とりあえずやってみて


その結果、何が起きたか?
スプレッドシートによる在庫・進捗のリアルタイム管理はもちろん、常に最新のファイルをすぐに見つけることが出来るようになりました。

そして、中途入社の方はさらにGoogleサイトを使って「社内ポータルサイト(社内用の検索可能なマニュアル)」まで自作してしまったのです。
これは社内でも衝撃的でした。
これまでは誰も読み返さない紙のマニュアルでした。
社内の誰かに聞かないと分からなかった情報が、検索すればスマホでも見られるようになり、会社の生産性は劇的に向上しました。



「AI勉強会」を企画する若手の熱量

もう一社、別の現場でも似たような光景に出会いました。
入社数年の若手社員が、自主的に「AI活用のための社内勉強会」を企画し、資料を作っていたのです。

「周りの人がAIを怖がっているから、まずは触ってもらう機会を作りたくて」


ここでも、経営陣の反応はシンプルでした。


「勝手なことをするな」ではなく、「あ、なるほど。いいね」


この2社に共通していること。
それは、
社長が「任せること」を恐れず、若手の背中を押したことです。
彼らが起こした「化学反応」は、社長の想像を遥かに超えるプラスの成果(嬉しい誤算)をもたらしました。



社長に必要なのは「ブレーキ」ではなく「ガードレール」

なぜ、多くの経営者は「勝手にやるな」と言ってしまうのでしょうか?
それは、見えないものに対する「恐怖」ではないでしょうか?
自覚しているかどうかは分かりませんが「私の知らないことをしてトラブルが起きたらどうするんだ」となっているのかも、しれません。

だからといって、「100%の管理(ガチガチのルール)」で縛れば、スプレッドシートの提案も、AI勉強会もきっと生まれませんでした。
かといって、
「0%の管理(完全放置)」も無責任です。

私の答えは、「ブレーキ」ではなく「ガードレール」を作ることです。

高速道路のガードレールのように、
「ここまでは自由にやっていい」「これだけは絶対に守れ」 この線引きさえ明確なら、社員はいちいち許可を取らずとも、安心してアクセルを踏めるのではないでしょうか?

「この範囲なら、社長に聞かずに決めていいよ」 その一言が、彼らのポテンシャルを爆発させるのです。



失敗は「自社だけの経験値」になる

「でも、任せて失敗したら?」 そう思うかもしれません。
しかし、これからの時代、
「失敗の経験値」がない会社こそが一番危ないと私は考えています。

やってみてダメなら、戻せばいい。

デジタルツールの導入も、新しいルールの運用も、小さな失敗(エラー)こそが、「うちの会社には何が合うか」を知るための貴重なデータになります。

経営者であるあなたの役割は、部下のミスをゼロにすることではなく、「早く小さく失敗させて、経験値を社内に貯めること」なのです。

ガードレールを作る3つの質問

最後に、具体的なアクションをお渡しします。
社員の方に「任せる」ために、手帳やスマホにこの3つの答えをご自身なりに書き出してみてください。

  1. 「これだけは絶対に守ってほしい」ことは何ですか?

    • (例:お客様への嘘、納期遅れ、法的なリスク、費用の発生)

  2. 「この範囲なら、社長に聞かずに決めていい」ことは何ですか?

    • (例:ツール等の試用、業務フローの変更提案、社内勉強会の開催、○○円までなら自己判断で経費使用OK)

  3. 明日、社員から新しい提案があった時、「否定(でも、だって)」の代わりに言う「最初の言葉」は何ですか?

    • (例:「いいね!」「まずはやってみよう」「私にも詳しく教えて」)

社長一人で背負い考える時代は、もう終わりにしてみるのはどうでしょうか?
これまでの環境や習慣を変えるのは  そんなに簡単なことではないでしょう。

しかし、あなたが「信頼」というガードレールを作った瞬間から、社員は頼もしい「仲間」へと変わり始めるとのではないでしょうか。

「うちの会社の場合は、どこまで任せていいんだろう?」
「デジタルツールを入れたいけれど、何から始めればいいか分からない」


もしそう迷われたら、お気軽にご相談ください。
 御社の現状に合わせた「ちょうどいいガードレール」や「ツールの選び方」を、一緒に考えさせていただきます。

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